私は外資系の企業に勤めており、ペラペラとまでは言えませんがある程度は英語が出来ます。ちなみにTOEICは980点です。
そんな私ですが、元から英語が出来たわけではありません。
中学・高校と週数時間の英語クラスで学ぶ程度のごく普通の環境で育ちました。
大学卒業後に新卒で入社した会社でも英語を使う機会は全くありませんでしたし、今のように海外出張や外国人とやり取りする仕事をするとは全く予想していませんでした。
そんな私が英語を学んだ方法ですが、ずばり言うと海外留学です。
留学なんていけないよという方も多いと思いますが、当時自分が行った勉強方法でこれは良かったなぁと思うもので日本でも実践できそうな物を紹介したいと思います。
Contents
留学生活について
私は新卒で入社した会社を3年半程で退職し、25歳の時に単身アメリカへ留学に行きました。ちなみに留学に行く直前に受けたTOEICでは400点くらいでした。全然ダメでしたね。。。
留学途中で一時帰国したり休学して旅したりしましたが、それを含めて計1年間ほどアメリカに滞在しました。
私が選んだ学校はELS Philadelphiaという語学学校。アメリカ国内だけでなく世界中に50箇所以上ある有名な語学学校です。私が滞在したのはアメリカ東海岸のフィラデルフィアという街。ここを選んだ理由はただ日本人が少ないから。笑
実際に学校に入ってみると、日本人は確かに少なかった。全校生徒200人くらいのうち日本人は5~6人くらい。たぶんニューヨークやカリフォルニアとかは日本人の割合がけっこう多いと思います。
ELSフィラデルフィア校はブラジル人とトルコ人とサウジアラビア人が多かったです。ブラジルは単にアメリカ東海岸に距離的に近いということだと思うけど、トルコとサウジは政府がお金を出して留学させてもらえるという制度があるらしい。超うらやましい。。。
因みにSaint-Joseph’s Universityという大学と隣接しており、カフェテリアや図書館等の施設を自由に使えます。24時間の学校とドミトリー(寮)間の無料送り迎えサービスもあり、電話一本すれば送迎してくれます。これは本当にうれしい。便利すぎて使いまくっていましたw
さて、肝心の学校生活ですが、まず入学して1カ月程は先生が何を言っているかほとんどわかりませんでした。笑
授業で新しく学ぶ文法等の解説をゆっくり英語で説明してくれるのですが、その説明が何を言っているのかわからない。。。かなり焦りましたね。。。
入学前に面談があり個々のレベルによって101(最低)~112(最高)まで12段階でクラス分けされるのですが、私は下から4番目のレベル104でした。クラスメートはサウジアラビアとかブラジルが多かったなぁ。私以外の日本人は留学前にある程度勉強していたのか元々英語が得意なのか、けっこう高いレベル(109とか)の方が多かったです。
週末は学校は休みですが、大体毎週アクティビティやイベントが開催されますので、やることなくてどうしようもなく暇だーということは無いと思います。私も色々と参加して、遊園地へ行ったり、サバイバルゲームしたり、海でバーベキューしたりとかなり満喫しました。もちろん有料ですがね。。。
さて、それでは個人的におススメの勉強法を紹介します。
おススメの英語勉強法
本を読む
まず英語の本を読むことをおススメします。これは単語を覚えるのに役立ちます。
1冊の本を読むとその本の内容に関連する同じ単語が何回か出てきます。
最初は意味がわからなくても、
文を読む→わからない単語が出てくる→辞書で調べて意味を本に書き込む(もしくはノート等にメモする)→もう一度文を読んで意味を理解する
の繰り返しをすると、また別の箇所でその単語が出てくることがあるので、大体3回目くらいで覚えます。
アニメを見る
子供向けのアニメを見ることはリスニングの練習に効果的です。
映画だと俳優さんが早口だったり、スラングを使ったり、周りの効果音でかき消されたりして聞き取りにくいことが良くありますが、アニメは基本的にゆっくり&はっきり喋るので聞き取りやすいです。
できれば最初は英語で字幕無し、次に英語で字幕有り、最後に吹替で見る、というように3回見れば大体わかるようになります。
個人的には「スポンジ・ボブ」のDVDを図書館で大量に借りてきて夜な夜な部屋で見ていました。笑 あれけっこうおもしろいんでおススメですよ!
洋楽を聴く
好きな洋楽のアーティストの曲を聴けばモチベーションを維持しつつリスニング上達に繋がります。だって何て歌ってるか気になるじゃないですか。
ポイントは歌詞を見ながら聴くこと。意味のわからない単語も調べれば学べて一石二鳥です。
私はBeyonceの「If I were A Boy」という曲を何度も聞きました。ゆっくり歌っているのでわかりやすいですし、めっちゃ良い曲だから聴いてて飽きない!笑
歌詞と意味を覚えて曲と共に自然と口ずさむようになれば、あなたもネイティブの仲間入り!笑
とにかく人と話す
当たり前ですが人と話すことでスピーキングの上達に繋がります。
誰かと話しているときにわからない言い回しが出たりしたらしめたもの!すぐにその場で「それどういう意味?」と聞き返してください。
するとおそらく別の言い方で説明してくれるので、リスニングの練習にもなるし、新たな言い回しや単語が学べます。
そしてこの最も効果的な理由は、「エピソードとして覚えやすい」ということ。
単語や言い回しは一度覚えても結構忘れてしまうものですが、いずれまた別のシチュエーションでその単語が出てきた際に、「あ、この単語は先週末にクリスと学校の近くカフェでスポーツの話してた時に出てきたな!」といった感じで思い出したりします。
これは記憶の定着に効果的ですごくおススメです!
そして最後はやはり「英語に触れる機会を増やす」ということに尽きます!
私は留学時代は日本語を使う機会を極力減らすように心がけていました。
私が通っていた学校は元々日本人は少なかったのですが、それでも日本人同士でつるんだり、付き合ったりしている方もいました。
異国の地で誰も知り合いがおらず言葉も通じない環境なので寂しいのはよくわかります。人間は孤独に弱いですからね。。。
でもせっかく自腹でアメリカまで来ているので、私は出来るだけ外国人とつるむように心がけていました。学校内で日本人に会っても大体は英語で話すようにしていましたね。ちょっとウザいやつだったかも。笑
それに外国人とつるんでいるとその国の文化も学ぶことができるので面白かったです。と同時に日本についても色々と聞かれるので自分がいかに日本のことを知らないかと痛感します。これから海外へ長期で行く方は、日本の歴史等についても少し調べておいた方が良いかもしれません。
ちなみに私はサウジアラビア人の友人とよくつるんでおり、ほぼ毎週末は一緒に遊びに出かけていました。サウジの恋愛事情や暮らし等が日本と違い過ぎて、衝撃と共に良い意味でとても面白かったです。
私のアメリカ留学はわずか1年間だけでしたが、世界中に友人ができ、自分のこれまでの人生でも最も濃い1年でした。一生忘れないだろうなぁ。
日本に住んでいるうえでは日本語を使わないというのは不可能ですが、日々の中でも「これを英語ではどういえば良いんだろう?」とか、目の前で起きていることを頭の中で英語で実況するとか、出来るだけ英語で考えるクセを付けると良いと思います。
私は上記のことを継続して、渡米してから3か月ほど経った時に再度TOEICを受けたら750点くらいでした。そして帰国してすぐの時には860点くらいだったと思います。
海外留学は時間もお金も掛かるのでなかなかハードルが高いかもしれませんが、上記のことは日本でも出来ると思います。外国人と話すこともオンラインの英会話をやったり、社会人サークルに参加してみたりと色々な方法がありますので難しくはないです。
もし少しでも興味があれば、まずは調べてみることから始めてみてはいかがでしょうか?