ブラック企業で働いた話 PR

ブラック企業に勤めた話

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

私が大学を卒業して新卒で入社した会社は全国展開している某大手コンビニチェーンでした。

そこで4年弱ほど働いたのですが、これがなかなかのブラックな会社でした。。。

当時の話を思い出しながら書こうかと思います。

この会社は入社がまず早く、なぜか3月中旬入社でした。まだ大学を卒業していないのに入社しているという変な状況でしたが、人事の人は「他の学生よりも早く社会人となることで一歩リードできるぞ!」とかなんとか言ってたけど、はっきり言って全然意味ないですね。それよりも大学生活の最後を満喫する方が大事だと思います。

入社するとまず多摩にある研修所に1週間ほど泊まり込んで研修を受けます。これがいきなり厳しい!トレーナーという先輩社員のおじさん達にみっちりしごかれます。朝は6時くらいに起床して布団をしっかりたたみ、掃除もきっちり行い、ラジオ体操から1日が始まる。昼間はひたすら座学を受けたり、挨拶(声出し)の練習。声が小さかったりするともちろんやり直しだし、少しでもサボっているそぶりを見せれば怒号が飛ぶことも当たり前。というか常に誰か怒鳴られていた気がする。。。部屋に戻っても日報を手書きで書かなければならないのであまり自由時間はありません。後半は確かテストもあったので勉強も必須。点数が悪いと何されるかわかりません。そして22時には消灯。

余談ですが、この会社は髪型に異様にうるさく、もみあげは耳の半分まで、前髪は眉毛にかからないように等、かなり細かい決まりがあります。毎日トレーナーからの髪型チェックが入るのですが、もしこの決まりに少しでも引っかかると、その日の研修後に最寄りの駅前にある1000円カットに行って切ってこい!と言われます。もちろん自腹w

こんな感じで学生気分を吹っ飛ばして性根を叩き直されます。ちなみに、私の年ではありませんでしたが、この合宿がきつすぎて自殺者が出たこともあるとのこと。。。

合宿研修が終わると次は通いでまた1週間くらい研修所に通います。こっちの方が少しは楽だったような。。。最後にみんなで社歌を歌って解散。あんなに厳しかったトレーナーさんも感極まって?泣いていました。無理して厳しくしてたんだなぁとそこで気づいた思い出。

厳しい研修が終わると、晴れて「トレーニー」という身分となります。トレーニーは地区毎に分けられて更に数人のグループとなり、いくつかの店舗で研修を受けます。まぁ研修といってもバイトみたいなもんでレジ打ちとか品出しとか。しかも元々人がいる店舗に数人で行くのではっきり言って暇です。この頃は週3日休んでた時もあったなぁ。

トレーニーの期間は人それぞれですが、おそらく個人の仕事の習熟度によって変わるみたいでした。早くて2ヶ月ほど、遅い人は1年以上トレーニーの方もいたようです。私は3ヶ月くらいでした。

トレーニーが終わるといよいよ配属!気になる配属先ですが、なんと辞令の瞬間まで教えてくれません!!w  ただし、引越しを伴う配属先の場合は、辞令の2週間前くらいにトレーナーさんに「引越しの準備だけしとけよー」と言われるのでどこか遠くに行くのはわかります。このドSシステムはホントやめて欲しかった。。。

ちなみに私は栃木県の店舗に副店長として配属されました。入社3ヶ月で一部上場企業の副店長となりドヤ顔していましたが、この時はまだこれから始まる地獄の日々は想像つきませんでしたね。。。詳しくはまた別途書こうと思いますが、週5夜勤地獄+ほぼ休み無し+鬼店長+その上司もクソ+更にその上司はもっと鬼!という最強コンボ状態でした。よく倒れなかったと今でも思います。

しばらく副店長として勤務した後は晴れて店長に昇格。私はこの店長期間が長く、2店舗で店長として勤務したのですが、本当に色々な経験をさせて頂きました。

そして辞める最後の数ヶ月はSV(エリアマネージャー)として8店舗のオーナー店舗を担当しました。結果として数ヶ月で辞めることとなってしまいオーナーさんに迷惑を掛けてしまった事は申し訳なかったと思っています。

色々な経験をさせて頂きましたが、一つだけ言える事は「この会社を辞めて本当によかった」という事。

私の場合、この会社を辞めるきっかけは海外留学だったのですが、辞める時には上司に散々嫌味言われましたし、両親や知人からもかなり心配されて、安定(と当時はまだ思っていた)というレールを外れてしまったというか、「もう再就職できないんじゃないか」「まともな人生を歩めないんじゃないか」とか考えてしまって正直かなり怖かったです。でも最悪正社員で再就職できなかったら、バイトして細々と暮らせばいいかー、いや海外に移住するのもアリかな?とか考えたら気が楽になりました。先のことを考えすぎてもどうなるかわからないし、ビビってばかりいたら何も出来ませんからね。

大手企業を辞めて、(昔の大人が言う)安定のレールを一度外れた私ですが、辞めてからも今でも、この決断には全く後悔はありません。むしろあの時に決断していなかったら今でも当時の勤務をしていたかと思うとゾッとします。

私の場合は、会社を辞めて行った海外留学によって人生がガラッと変わりました。当たり前のことですが、「人生は自分次第で変えられる」ということを身をもって実感した事は、これまでの人生で最も大きな経験と言っても過言ではありません。

今人生に迷っている方には、「人生は一度きりなので後悔のないようにやりたい事はやってみよう!もし上手くいかなくても結構なんとかなるもんだよ!」と伝えたいですね!

ABOUT ME
chatran
旅を愛する30代の外資系サラリーマン。 世界中を旅するのが夢です。 自由に生きるため、日々投資も勉強中です。