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ウズベキスタン旅行記~5日目 ブハラ→ヒヴァ(夜行列車)~

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5日目 20230502

カーテンの隙間から差し込む朝日で目を覚ます。昨夜は最初は寝苦しかったがいつの間にか眠りについていた。ベッドから起き上がってぼーっとしていると車内でインスタントコーヒーを売り歩いているおじさんが部屋にやって来た。1杯1ドル。味は甘め。鉄道会社の制服等も来ていない普通のおじさんだったのでおそらく乗客が小遣い稼ぎでやっているのだと思う。

ヒヴァの駅で寄ってきたタクシーの運転手と交渉し、ヒヴァの中心地イチャン・カラ内に向かう。宿に着くとフロントには若い男性、彼は英語が堪能だった。まだ部屋には入れないがとりあえずチェックインを済ませ、少しお腹も減っていたので別料金ではあるが朝食を頂く。が、このパンがかなりパサパサで硬い。後から聞いたがこれは保存料等を使用していない伝統的な製法で作られたパンなので硬いのだという。この後も何度もこのような硬いパンに出会った。健康には良いかもしれないが、口には合わなかった。

この宿は家族経営のようで、フロントにいた若い男性はulgbekという名前だった。彼と色々と話しているうちに明日からアラル海ツアーに参加することを伝えると値段を聞かれ、それは高いのでキャンセルしてうちが安くアレンジしてやるという申し出があった。前日キャンセルになるのでかなりの迷惑が掛かることで迷ったが、ulgbekは信用できそうなので、予約していたツアー会社にメールして同行者の体調が悪いのでキャンセルしたいと伝えると、怒りのこもった非常に長文のメールが返ってきた。しかしそのすぐ後にulgbekから呼び出され、彼がアレンジするつもりだったドライバーが空きがないとのことで、キャンセルせずにそのツアーに参加してくれと言われた。先に空き状況を確認してから言ってくれと思ったが、このままではアラル海に行けなくなってしまうので、再度ツアー会社にメールして当初の予定通り参加することとなった。

朝食を終えてHさんと合流し、早速イチャンカラ観光へ出発。ヒヴァはコンパクトながらも見所が多く、一方で路地に入れば人通りが少なく落ち着いていて、大都市とはまた違った雰囲気でありながら、歴史のある砂漠の中の城塞都市の顔を存分に楽しめる街だった。中でも大きな青いミナレットが印象的なカルタ・ミナルや、木の柱に様々な装飾が施されたジュマ・モスク等が特に素晴らしかった。

一通り観光した後、夕方に一度解散し、集合時間を決めて各自行動することとした。

私はイチャンカラ内のチャイハナでビールを飲んで一休み。座席は靴を脱いで上がる座敷スタイル。夕日が差し込む中、各座席に付いているカーテンが風で舞いつつ、涼しい風が暑さを和らげ、ほろ酔い気分でとても気持ちの良いひと時だった。

2時間ほど後、再度宿で合流し、ルーフトップバルコニーで3人で夕食を取ることとした。夕日に染まるイチャンカラを一望できる景色を楽しみながら、ヒヴァ名物の餃子に似た食べ物と緑色の面料理、そしてやはり欠かせない冷えたビールを堪能しながらこれまでの旅の話や過去に行って良かった国や街等の話題に花を咲かせた。

夜も更けてきたので、Hさんを城門まで送りつつ夜のイチャンカラを観光した。

ライトアップされた建物やミナレットは昼間とは違ってまた非常に美しい。

ゆっくりと歩きながら美しい建造物に見とれていると、徐々に視界が悪くなってきた。

砂嵐だった。あっという間に強風と砂が舞いだし、砂まみれになりつつ慌てて宿に戻った。ヒヴァは普段は綺麗で平和な観光地だが、やはり砂漠の中にいるのだということを実感させてくれた。

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chatran
旅を愛する30代の外資系サラリーマン。 世界中を旅するのが夢です。 自由に生きるため、日々投資も勉強中です。