4日目 20240323
昨夜のバーの帰りに酔っ払いながら、通り沿いにあるツアー会社のデスクでシュノーケルツアーを予約した。ツアーにも色々な種類があるのだが、有名なのは映画「ザ・ビーチ」の舞台となったピピ島やジェームスボンド島に行くツアー。ただし我々はとにかくシュノーケルを楽しめる場所に行きたかったのでそれをデスクの人に伝えると「このツアーが絶対に良い!」と激押ししてくれた。聞いたことが無い島の名前だったし酔っぱらっていたので詳細はよくわからなかったが、とにかくシュノーケルを楽しめるとのことでまぁいっか!と思って予約した。
Cosiは2泊のみ予約していたのでひとまず朝ホテルをチェックアウト。
9:30頃にホテルに迎えのソンテウが来て、いくつかのホテルを廻ってツアー客を拾っていく。今回は我々の他に、欧米人の女性2人組(推定20代前半)、インド人と韓国人の夫婦(推定30代)、欧米人の夫婦(推定40代後半)の計8名だった。
出発地に着くと各自シュノーケルセットを借り、まずはボートで最初の目的地に向かう。
そこはポダ島という所のシークレットビーチだった。
ビーチ自体は大きくはないが、断崖絶壁に囲まれた湾の水は穏やかでエメラルド色をしていて美しい。崖の上にも登れる場所があり、そこから見下ろす景色も絶景だった。
ふと皆が騒ぎ出したのでそちらを見ると、体調1m以上はありそうな大きなトカゲがのしのしと歩いていた。野生動物の保護区でもあるらしい。後でガイドに聞くと少し毒もあるとのことだった。危ねー!
早速目の前のビーチでシュノーケルを楽しんだが、この日も大量のクラゲの洗礼を浴びる。ガイドによると直径30センチ程の大きなクラゲより、直径2,3センチ程の小さなクラゲが刺すようだ。しかも魚がクラゲを食べるとその足が海中に浮遊し、それに触れてしまうことで刺されてしまう模様。無数のクラゲの欠片が浮遊しているので避けようがなく、かなり刺されてしまった。ボートに戻るとガイドがクラゲに刺された箇所にはお酢を掛けると良いとのことで掛けておいた。次のスポットへ移動したらボート上でランチタイム。炒飯に目玉焼きがのっているよくある弁当タイプで美味しかった。
次のスポットではボートから直接海に飛び込んでシュノーケルをした。ここのスポットは水質も綺麗でたくさんの種類の魚を見ることが出来、大満足だった。が、やはりクラゲにはかなりの箇所を刺された。我々はラッシュガードを着ていたおかげで上半身はあまり刺されなかったが、顔や足は刺されまくってめちゃくちゃ痛かった。
ボートに上がると他の参加者も一様に刺されていた様子で意気消沈という雰囲気だった。特に欧米人夫婦の女性は茫然としていた。
最後のスポットも同様にボートから直接海に飛び込むスポットだったが、数人はもう海に入りたくないとボートに残っていた。気持ちはめっちゃわかる。
私は勇気を振り絞って海にダイブした。時間帯のせいか、ここのスポットは波が高く水中が良く見えなかった。そしてクラゲはやはり無数にいた。痛かったがなんとか気合で乗りきった。
ツアーから戻り、ホテルで荷物を拾って先日朝食を食べたカフェのあるホテル「Vacation Village Phra Nang Inn」の雰囲気が良かったのでそちらに移動。
こちらのホテル、内観・外観共に豪華なのだが、意外にも金額的にはCosiとそこまで変わらず、2人で1泊あたりTHB1,250くらい(朝食付き)だったので2泊予約した。
チェックインを済ませシャワーを浴びたら、Tは腹が減ったので飯を食いに行く、私はまだ腹が減っていなかったのでビーチ沿いを散歩する、ということで各自自由行動とした。
アオナンビーチ沿いを散歩しつつ、小腹が減ったのでアイスクリームを食べた。疲れた体に糖分が染みこむ。めちゃくちゃ美味い!
日が暮れてきたら近くのコンビニでビールを買い、座って夕陽を眺めながらビールを飲む。ここ数日、夕方になると毎日同じことをしているが不思議と飽きない。海を眺めていると心が落ち着き何とも言えない幸せを感じる。これは人間の祖先が海からきたからなのだろうか。そして日の沈む速さにいつも驚かされる。普段夕陽をゆっくり見る機会が無いからだろうか。ずっと見ていたいという希望の表れなのだろうか。ここで見る夕陽はあっと言う間に沈んでしまうことは人生は有限であることを再確認させてくれる。そして日が沈むと寂しさを感じるのも人生に永遠は無いということを感じさせてくれる。
この日の夕食はメイン通りをビーチとは反対方向に少し離れたところで食べてみた。オーダーはやはりシンハービールとパッタイ。ここのパッタイは今回の旅で食べた中で具材が最も豪華で味も美味しかった。
それからフードコートでマンゴージュースを飲んだり、街中をブラブラして過ごした。
ホテルに戻る道中、路上に4畳分くらいの面積の狭いバーがあり賑わっていた。Tがそこで飲んでいたので一緒に飲んだ。そこにいた他の客とも色々と話しながら飲んだ。そこにいたアジア系女性2人組はタイ人で仕事の同僚とのこと。1人はまだクラビにきて間もなく、同僚との交流を深めている様子だった。他の欧米系女性2人組はオランダのアムステルダムから休暇で来ているとのことだった。1人は背がかなり高く細くてタトゥーが全身にがっつり入っていて一見近寄りがたい雰囲気だったが、話してみるととてもフレンドリーだった。日本人だと話すと彼女は日本にかなり興味があるらしく、フグは毒があるのに本当に食べているのか?どこで食べるのが安全か、日本のKOHHというラッパーが好きだが彼の曲は知っているか?おススメの日本人ラッパーは?とか色々と質問責めに合った。東京に来たら連絡してねということでインスタを交換した。もう1人もタトゥーが入っていて、腕に悪魔のタトゥーがあった。そして彼女の名前は「Akuma」というような発音だった。
しばらく飲んだ後、Tは疲れたので先に寝ると言いホテルに戻り、私はマッサージを受けたかったのでしばらくお店を探し廻ったが、既に23時頃でどこも閉店していたので諦めてホテルに戻り、シャワーを浴びたらすぐに眠りについた。