2025年後半、台湾の台北へ旅に行ってきた。乗り継ぎで少し立ち寄ったのを除くと約9年ぶりの台北。
今回、旅に出ることとなった理由としてはすごく単純で、マイルの有効期限が2024年3月末で切れそうだったのでその前に使ってしまおうと思ったからだ。マイル残高がちょうど台北往復分くらいだったのでキャンセル待ちを入れておいた。その後、席が確保できた旨のメールが届き、無事に旅立つこととなった。
しかし今年の5月は忙しく、風邪をひいてしまったり、また他にも事情があったりで、旅に行くかどうかは直前まで迷っていた。が、マイルを無駄にするのももったいないし、何より行けるときに行っておかなければ後悔することになる可能性が高いので、行くことに決めた。
今回は3泊4日と短い旅だったが、前回は行かなかった場所へ行ったり、出来なかった経験が出来たりと、満足な旅となった。
この旅の記憶と感動を忘れないように書き記しておこうと思う。
1日目 20240524
今回の旅の始まりは早朝。朝5時前に起き、さくっと身支度を済ます。朝ごはんはラウンジで食べるので食べずに家を出発。今回の便は以下の通り。
NH851 HND 09:40 TSA 12:10
実は今回の旅はしょっぱなから若干の不安材料があった。なぜなら前日から中国海軍が演習と称して台湾を取り囲んでいるとのニュースが出ており、この日もまだ演習が続いていた。かなり緊張感が高まっている状況だったので渡航禁止等の勧告が出るか、もしくは現地に着いてから何か起きた場合には帰ってこれなくなるのではないかとの恐れもあった。
羽田に着きチェックイン時にその旨をカウンターのANAの職員さんに尋ねると、そもそもそのような状況になっているのを知らない様子だった。航空会社の職員さんでありながらそのようなニュースを調べないor知らされないのだろうか。特に渡航に関する勧告は出ていないとのことだったのでひとまずチェックインを済ませてラウンジに向かった。
今回利用したのは前回の旅の出発時にも利用したバーカウンターがあるラウンジだった。
朝なのでバーカウンターには人がいなかったが、食事スペースにはたくさんの人がいた。そしてガラス張りのキッチンの中でシェフがソーセージを焼いていた。美味しそうだったので1つ食べてみたが、見た目の通りすごく美味しい!バジルが入っていてちょっと高級なソーセージという味だった。
搭乗ゲートに行くと今回の機材まではバスに乗って移動とのこと。しばらくバスに揺られると前方に緑色のANAの機体が見えた。ANAと言えば青色なので緑色は初めて見たが、後ほど機内アナウンスでの説明によると、この緑色の機体は環境に配慮したエコフレンドリーな機体とのことだった。ANAのニュースリリースによると詳細は以下の通り。
ANAグループが掲げる中長期環境目標の達成に向けて環境保護や社会貢献への取り組みをPRするとともに、持続可能な社会に向けた取り組みを推進させるきっかけにしようと、ANAは10月から機体を緑色に塗装した特別機を運航することになりました。
ANAは2021年6月から「ANA Future Promise」というスローガンを立ち上げ、環境保護や社会貢献を推進していくことを宣言しました。
これまでに国際線のエコノミークラスで提供される機内食の容器をプラスチック製からバガス素材と呼ばれるサトウキビ由来の物に変えたり、使い古した整備士の制服を仕立て直してバッグとして再利用したりするなど環境への負荷を減らす取り組みを行ってきました。また、おからとこんにゃくから作った「ヘルシーかつ丼」を開発して機内食として提供するなど、健康やエネルギー問題に配慮した活動も行っています。
ANAグループが掲げる中長期環境目標の達成に向けてこうした取り組みをPRするとともに、さらに推進していくきっかけにしようとANAは機体を緑色に塗装した特別機を2機運航することになりました。
デザイン詳細はこちら:https://vt.tiktok.com/ZSRjX5MKj/?k=1
緑色は持続可能を意味する「サステナブル」を象徴していて機体の左側面には緑の葉を、右側面には水をモチーフにしたイラストが描かれ、美しい地球を守るという思いが込められています。
機体はボーイング787型機、国内線と国際線で1機ずつ運航される予定です。
特別機の機内では、他の企業と協力するなどしてサステナブルな社会の実現に向けた新しい取り組みを試験的に行うことにしていて、現在検討を進めています。
ちなみに乗り心地や機内サービスは他の機材と特に変わりませんでした。
無事に台北松山空港に到着し、到着階にある両替所へ。2つの銀行窓口が隣接していますが、どちらもレートは同じでしたので私は兆豐銀行で両替しました。大体1台湾元で5円くらい。円安の影響を感じますね。。。
松山空港から市内へはローカルバスを利用。バス乗り場にはかなりの数のバスが来るので乗り間違い無いように注意。262番のバスを利用。
バスに乗るとすぐにわかりますが、松山空港から市内はかなり近い。そしてこのバスがめちゃくちゃ運転が荒いのでつり革に掴まっていないと倒れそうになりました。たまたまかな。。
台北駅に到着したら徒歩でホテルへ。今回宿泊したのは「Apause Inn」。台北駅からも近く、周囲には三越や飲食店もたくさんあって便利な場所でした。ビルの1階にはマクドナルドが入っていていつも賑わっていました。
ホテルに向かう為に台北駅の地下道を通ると、なぜか駅構内にゲームセンターがあった。日本では見られない光景に早速ワクワク。
ホテルへ到着するとチェックインにはまだ早すぎたので荷物を置かせて貰っていざ観光。
メトロに乗り、まずは永康街のある東門駅へ。
駅の出口を出ると交差点の目の前にかの有名な「鼎泰豐」の文字が!
少しお腹が減っていたので早速お店へ行くとかなりこじんまりとしたお店だった。どうやらここはテイクアウト専門店みたい。普通の小籠包とカニみそ入り小籠包の2種類を購入してみた。
永康街をそのまま進むと永康公園という広めの公園があったので公園内のベンチに座り小籠包を食す。口に入れると肉汁が溢れてくる。カニみそ入りはほんのり甘味があってこちらも美味!付け合わせの生姜の他にちゃんと醤油とお酢もついていて親切。
途中にあった不動産屋さんのチラシを見てみると、5-6坪(16-20平米)で1万元くらい(約5万円)なので、都内の少し外れたエリア、例えば江戸川区の築古ワンルームくらいの相場なのかなという印象。
しばらく散策しているとドリンク店があり、ちょうど喉が渇いていたので、タピオカミルクティーを購入。これはタピオカがかなりたっぷり入っていてボリュームがある。ランチ替わりにもなりそう。
飲みながらまた歩いていると、日本式の建物がいくつかある場所に来た。
ここは日本統治時代の建物を利用したギャラリー兼ショップのようで、庭も整備されており、とてもおしゃれで風情のある場所だった。過去の日本の面影を感じつつ、同時に戦後数十年が経ってもそれを活かしてくれていることに日本への尊敬の念を感じ、嬉しく思った。
台湾へ行ったことがある人は良くご存じと思うが、台湾は過去に日本統治下にあったという歴史上の理由もあるとは思うが、今でも親日国であり、台湾には日本語を話せる人が結構いる。他の国に比べて治安もかなり落ち着いているので、海外旅行初心者にも非常にオススメの国である。
建物を後にしてまた少し歩くと雑貨店がいくつかある通りに差し掛かった。外から見ておしゃれな雰囲気だったので入ってみると、かわいらしくセンスの良い雑貨がたくさん売られていた。どれも本当にかわいらしくて若い女性にウケることは間違いない。私はタピオカミルクティーやマンゴーかき氷の柄が刺繍されたキーホルダー3つと台湾国旗の刺繍のピンバッチを購入。ここの店員さんも日本語が少し話せて少しおまけしてくれた。
夕方に一度ホテルへ戻りチェックインを済ます。フロントからすぐの部屋で広さも申し分なく、清潔に保たれていたので満足できるレベルだった。また毎日ペットボトルの水が2本付いてくるもの嬉しかった。ただ一つ気になるのが水の名前が「征服世界の好水」であること。
19時近くになり日が落ちてきた頃に龍山寺へ行った。ライトアップされていて美しい。この時間でもたくさんの人がお参りしていた。
それからすぐ近くの剥皮寮へ。ここもライトアップされた煉瓦の街並みが綺麗だったが、人がほとんどおらずとても静かで、どこかへタイムスリップしたような感覚になった。
悟州街夜市をぶらぶら歩いていると、行列の出来ているお店があった。「小王煮瓜」というお店で魯肉飯がメインのようだったので、早速小(1個TWD35。)とスープ(値段忘れた)を注文。肉がほろほろで柔らかく、味がしっかり染みていてめちゃくちゃ美味い!!一人用のカウンター席もあって気軽に入りやすいのもGood。後で知ったが、ビブグルマン受賞しているお店だった模様。
店を出てそのまま進み、西門街へ。ここは日本でいう渋谷のような雰囲気で若者の街。ショッピングや食べ歩きはもちろん、大道芸をやっていたりと、数多くの若者で賑わっていた。
歩いているとドン・キホーテがあったので入ってみた。やはり日本の製品が多い。洗顔フォームと虫よけクリームを買った。
時間も遅くなりだいぶ歩き疲れたので、そろそろ初日の締めということでさくっとビールを飲みたいと思い、近くにあった「Ximen Beer Bar」へ。店内は煉瓦調の作りで良い雰囲気。店員さんも皆英語が堪能でとてもフレンドリー。Taihu Brewingというローカルな醸造所のビールを出しているらしい。ここは最低TWD300使用するルールなので1杯TWD200で2杯注文。Googleのレビューを書くとミニビールを1杯サービスしてくれる。なかなか良いバーだった。
ほろ酔いの中、ホテルまで夜風を浴びながら歩いて帰り、初日を締めくくった。