前日泊まったNantra Chaweng Beach Hotelは日当たりが悪いのか部屋がなんとなく暗く、狭く、綺麗でも無いにも関わらず安くも無いのでホテルを変えることとした。こういう時に1泊で予約していると自由が利く。ノープランが功を奏したパターン。
サムイ島はタオ島と比べると全体的に物価が高い。それはホテルも例外ではなくBooking.comで探していてもいまいちピンとくるホテルが無かった。
とりあえずホテルを出るとすぐその目の前に別のホテルがあることに気づいた。Golden Monkey Samuiという名前で猿がサングラスを掛けているロゴが掲げてあった。ドアにRoom Availableの紙が貼ってあったので早速中に入ってみるとフロントに派手な化粧をしたおばさんがいた。部屋の空きがあるか確認し、念のため見せてもらうこととした。部屋はかなり広く清潔感があり、値段も前日のホテルとほぼ変わらないくらいだったので即決した。
荷物の移動とチェックアウト&チェックインを済ませ、近くの「Tropical Spice Restaurant」で朝食。バナナスムージーとEnglish Breakfastをオーダーした。旅先ではもちろん現地の料理を食べるのも良いが、そればかりが続くと流石に飽きがくるので、たまには違う物を食べるのも気分転換になる。
道路沿いの席で道ゆく人々を眺めながら食事を摂っていたが、近くの工場でセメントを作っていてその粉末が舞い飛んできそうだったので、スタッフに席を移っても良いかと聞いたら快くOKしてくれ、その業者達にも注意してくれていた。優しい。
朝食を済ませ、この日は特にやってみたいことが無かったのでChaweng Beachでゆっくり過ごすこととした。ビーチをゆっくり歩きながら近くのお店や人々を眺めたり、木陰にタオルを敷いてゆっくり寝そべったり、たまには海に入って泳いでみたりと気の向くままに過ごした。
海外の旅先で何も決めずに気ままに過ごすという贅沢な時間が取れることはとても幸せなことであると感じた。
ビーチをふらふらと歩いているとARC bar beach clubというビーチ脇にあるプール付きのオープンエアーのクラブがあり、オシャレな雰囲気で昼間から爆音で音楽を掛けていて複数人で行けば盛り上がって楽しく過ごせそうだった。もし誰かとまたサムイ島に行く機会があれば行ってみたい。
13:30頃までビーチで過ごしてから街中に繰り出す。路地を歩いてみたが日差しがかなり厳しく長時間歩くのはきつかった。昨夜行ったナイトマーケットで見たココナッツシェイクが美味しそうだったので買ってみた。キンキンに冷えていて甘くてかなり美味い!
それからホテルのすぐ隣にある「Crystal Thai Food」というお店でエビがのった米粉の麺料理を食べた。脂っこさが全く無くスープがあっさりしていてとても癒された。別に凝った料理を求めているのではなく、こういうので良いんだよね。
泳いだり歩いたりして疲れがあったので、15時頃に一度ホテルに戻って休憩。
明日朝8時発のフェリーの時間に備えて念のため送迎を予約したいとフロントの人に話すとTHB500と言われた。高すぎるので路上にある他のツアーデスクにも話したが同じ価格だった。おそらく相場があるのだろうが、来たときにTHB150だったのに帰りはTHB500払うのは嫌だったので、ロンプラヤーのオフィスに連絡した。ロンプラヤーはLineやWhat’s appで連絡が取れチケットを買うことも出来るので非常に便利なのだが、私の場合はタオ島で既にフェリーチケットを買っていた為に送迎のみの追加をする場合にはタイの銀行口座へ振り込みしてくれとのことだった。当日払う旨を交渉してもそれは出来ないとのことで融通は利かなかったが、それを認めてしまうと当日支払せずに踏み倒す人もいそうなので仕方のないことかもしれない。しかし旅行者という立場でタイの口座を持っている訳がないのでそれは出来ないと粘るとサムイ島のオフィスに電話してくれとのことで電話して交渉したら、当日支払いでOKと了承頂いた。こういう時に英語が話せてよかったと実感。
16時頃から17:30頃まで少し仮眠を取り、目が覚めるとふと別のビーチに行って夕陽をみたくなった。Chaweng Beachはサムイ島の東側なのでサンセットは見れない。どこか見れる場所はないかと調べていたらサムイ島の北側にあるBo Phut Beachが良さそうとのことで早速行ってみることに。交通手段としてはGrabでも良かったがせっかくなのでソンテウに乗ってみた。フロントのおばさんがホテルの目の前で赤いソンテウを停めてくれ、THB100でBo Phutまで30分くらいで行ってくれた。
Bo Phut BeachはFisherman’s villageという場所が有名。かつて漁師の家だった古い建物を改装したレストランや雑貨店等が立ち並ぶお洒落な雰囲気の街だった。
街中をぶらぶらしてからすぐ近くにあるBo Phut Beachに行った。ここは砂の粒が大きめだがサラサラしていてとても気持ちが良い。砂の上に座りビールを飲みながら日が落ちていく景色の中でただぼーっとしていた。
暗くなるにつれて周りのお店や街頭に灯がともる。それがとても美しかった。人がいなくなったビーチに寝そべり薄暗い空を見ながら波の音を聞く。この時間が最高だった。
次にサムイ島に行く場合はこの街に滞在したいと心から思える場所だった。
腹が減ってきたので食事が取れる場所を考える。まず頭に浮かぶのはやはりマーケットだ。タイはどこの街にもナイトマーケットがあるような気がする。それはBo Phutも同じで19時頃になったので腹ごしらえも兼ねて行ってみた。「The Wharf Walking Street」という名前で数えきれない数の屋台がひしめき合っている巨大な迷路のような場所だった。
海沿いの街らしくシーフードが多く並べられていた。そのうちの1つのお店が行列が出来ていたので見てみると、3人の料理人が忙しそうに鍋を振るっていた。
ちなみに何を頼むか迷ったときには他の客が何をオーダーしているか観察するのがベストだと思う。ここでは意外にもシーフードではなく、ひき肉の炒め物がそれだった。早速注文し、他のお店の座席に座ってドリンクのみ注文して夕食とした。1杯THB99で様々なカクテルを置いていたが、モヒートをオーダー。料理は結構辛かったが、冷えたモヒートがさっぱりしていて美味く中和されて良かった。
夕食後、再びソンテウでTHB100でChawengに戻り、気になっていたムエタイを観に行くこととした。Phetchbuncha Boxing Stadiumという場所で偶然にも泊まっていたホテルの近くだった。少し遅れて到着すると既に2試合目が始まるところとのことで早速入場。
見れなかった1試合目も含めておそらく全部で6試合くらいやっていたと思うが、欧米人の若者や日本人の若者もおり、全体的に若手が多いのかなという印象だった。
日本人はLETSUKI選手という方でまだ17歳くらいだったと思う。この日の試合にも勝利しており、若いうちから海外で活躍していて同じ日本人として誇らしい気持ちになった。これから先も強敵と当たることは多いと思うが、頑張って是非チャンピオンになってほしい。
ここでは隣に座ったおそらく東欧系の男性と少し話をしたが、彼は母国ではボクシングをやっているとのことだった。私がタオ島でムエタイジムに行ったことを話すとやはり興味を持っている様子で、彼も明日ジムに行くつもりと言っていた。
メインイベントは白熱した試合で、片方が終始押していたが、終盤でもう片方がダウンを奪い、結果的にダウンを奪った選手が勝利した。閉会後に外に出た際にこの選手がいたので一緒に写真を撮ってもらった。
この会場がお酒は持ち込み禁止だが、客席の中を売り子さんがうろうろしており、ビールが1本THB100で買える。こういう場所にしてはまぁまぁ良心的だと思う。
チケットはTHB1500くらいしたので安くはないが、行く価値はあると思う。