9日目 20230820
早朝にホテルへ戻り、荷物を持って空港へ向かう。
、、、はずだった。気が付くとベッドの上で大の字になっていた。いつの間にか眠りに落ちていたようだ。
ハッとして時計を見ると既に出発時間まで1時間を切っている。。。笑
まだお酒が残っているのか風邪をひいたのかわからないが体調も悪く、頭も混乱しており、どう考えても間に合わないのだが、もしかしたら出発が遅れているかも?という望みを持ちつつひとまず空港に向かった。が、空港までの道もかなり混んでいてやはり間に合わなそうだった。
空港に到着し時刻表を見ても、私が乗るはずの便名はやはり無い。というかANAのカウンターが無い。インフォメーションで聞くと午後にならないとANAカウンターは開かないとのこと。
どうしようかと考えた結果、ANAの受付センターに電話して次の便に乗れないか交渉してみた。するとなんと翌日の便に空きがあるので特別に振替してくれるとのこと!
まさかの神対応でかなり驚いたが、電話口で何度も心から感謝を伝えた。この時にANAの株を買おうと心に決めた。
ひとまず帰れることに安心したところで、今日のホテルを探しながら街中に戻った。
明日は絶対に乗り過ごせないので空港までのアクセスの良さそうな「The Bangkok Airport Link Suite」にチェックイン。建物は狭いが清潔感のあるホテルだった。
体調があまり良くなく疲れも残っていたので、すぐにシャワーを浴びて仮眠。17時頃に起きて街中を散歩した。
歩きながら見かけたショッピングモールでドライマンゴー等のお土産を購入。
外に出ようとした所で見かけたアイスクリーム屋さんが美味しそうだったのでオレオ入りのアイスクリームを食べた。この日はまだ何も食べていなかったので体が糖分を欲していたのか、これがめちゃくちゃ美味かった!
街歩きを続けていると、小さな広場のような場所に祭壇があり、音楽に合わせて踊りが催されていたり、たくさんの人が祈ったり献花していた。誰かを追悼する催しなのだろうか。
それからマッサージを受けようと思い調べていると、マッサージ学校に通う学生が所属しており安くて質の良いマッサージが受けられると評判の「Baiyoke riverside massage」というお店があるようで、場所は遠かったが向かってみた。最寄り駅に着くとスコールが降ってきたので駅で少し待つことにした。この旅で初めて雨季を感じた。
駅からGrabでマッサージ屋さんの近くに到着。が、着いてみると辺りは真っ暗でそのお店も見当たらなかった。近くに寝仏の像があった。思えばこの旅で初めてちゃんと仏像を見たかも。
近くにいた別のモーターサイのドライバーにもマッサージ店の場所を聞いてみたがわからないとのことだった。
がっかりして帰ろうと歩いていたら、先ほど道を聞いたモーターサイのドライバーが途中まで無料で乗せていってくれるとのことで大通りまで乗せてくれた。こういった優しさに触れると嬉しくなる。
大通りを歩いているとマッサージ屋があったので入ってみた。フット30分・ショルダー&ネック30分の計1hでオーダーした。ここのスタッフはおそらく学生ではなさそうだったが、マッサージ前に手を合わせてお祈りをしてから始めてくれ、マッサージもしっかり力強く気持ちの良いマッサージだった。従業員の中にスタイルの良いレディーボーイがおり、暇だったのか私の隣で別のスタッフにマッサージして貰っていた。かなり凝っていたのか、マッサージ中に喘ぎ声をあげていて皆で爆笑していた。
マッサージをしているとまたスコールが降ってきたのでお店の中でしばらく待たせてもらった。30分くらいしても全然止む気配がないので近くのレストランまで走っていき夕飯を食べることにした。まずはシンハービールで喉を潤し、つまみは空心菜のガーリック炒めとパッタイ。この後は特に予定が無かったのでゆっくりと食べた。
しばらくして雨が弱まってきたので駅までゆっくりと歩いていき、メトロを使ってホテルへ向かい、23時頃にはホテルへ戻った。この日は夜遊びに出かける気力は無かったので、シャワーを浴びて荷造りをし、早めに眠りについた。
翌朝は昨夜とは打って変わって清々しい晴天。
月曜日なので道路は仕事に向かう車やバイクでごった返している。
クラクションの喧騒をかき分け、時間に余裕をもって駅に向かい、エアポートリンクで空港へ向かった。
駅のホームから見下ろすバンコクの街並みに朝日が差し込み、とても美しかった。
またこの街に戻って来れる日が楽しみだ。
今回の旅はかつてないほどノープランだったが、結果的に日々退屈することもなく、多くの出会いに恵まれ、思いがけないハプニングもあり、非常に内容が濃く思い出深い旅となった。
これまでは事前にしっかり調べてスケジュールを9割方決めて旅することが多かったが、今回のようにその日の気分で好きなことをし、好きな場所にいき、好きな時間に好きな物を食べるような気ままな旅をするのも悪くないと思った。
これだから旅はやめられない!
これからも生涯旅人でいようと思う。
最後まで読んで頂きありがとうございました!