レビュー

読書「スピリチュアルズ」を読んだ!

大好きな著者である橘玲さんの著書「スピリチュアルズ」を読んだので、気になったところを抜粋して紹介します。

「ビッグファイブ」とは

各個人のパーソナリティを構成する5因子として「ビッグファイブ」というものがあり、それは以下の5つである。

  1. 外交的/内向的
  2. 神経症傾向(楽観的/悲観的)
  3. 協調性(同調性/共感力)
  4. 堅実性(自制力)
  5. 経験への開放性(新奇性)

橘玲さんは③のうちの同調性と共感力をそれぞれカウントし、更に知能と外見を加えてビッグエイトとしている。

外交的/内向的

外交的か内向的かの性格の分布はベルカーブになっている。

人は平均から±1標準偏差のパーソナリティを「ふつう」、2標準偏差離れると「目立つ」と感じる。

例えば、35人のクラスで、24〜25人が「ふつう」、それぞれ5人ほどが「ちょっと外交的/内向的」、そしてそこから外れる人がクラスに1人いるかいないかの「変わっている」と思われる人となり、確かに学生時代を振り返るとそれくらいの割合だったような気がする。

現代の日本では「変わっている」とみなされると行きづらい社会であるので、現代社会では平均より少し外交的or内向的なくらいがちょうど良いと考えられる。

神経症傾向(楽観的/悲観的)

この章では、楽観的/悲観的に加えて、外向的/内向的を考慮して4パターンがある。

  1. 外向的で楽観的
  2. 外向的で悲観的
  3. 内向的で悲観的
  4. 内向的で楽観的

人に与える「明るい」or「暗い」という印象は、「外向的/内向的」からではなく「楽観的/悲観的」から作られている。よって内向的でも楽観的であれば生きやすい。

また悲観的なパーソナリティだと実際に不幸を引き寄せる可能性が高い。

よって悲観的なパーソナリティは百害あって一利なしと思われるが、ささいな変化やちょっとした出来事を敏感に感じ取れるというアドバンテージがあるため、優れた文化や芸術作品を生み出し、満足した人生を送ることもできる。

協調性(同調性+共感力)

同調性の分布はロングテールとなっている。

例えば自分は間違っていると思っていることでも、強い圧力を加えられて命令されると、大半の人は同調してしまい、同調しない人はごく少数しかいない。

またステレオタイプ脅威にさらされると、本来の能力とは異なった結果になってしまいがちである。

例えば男女で同等の成績を収めている集団に対し、「女は男より論理・数学能力が劣る」というイメージを意識させてテストを行うと、実際に女の点数が下がるという研究結果がある。

共感力とメンタライジングの組み合わせは4パターンある。

  1. 共感力(高)+メンタライジング(高)→コミュ力が高い
  2. 共感力(低)+メンタライジング(高)→サイコ
  3. 共感力(低)+メンタライジング(低)→コミュ力が低い
  4. 共感力(高)+メンタライジング(低)→アスペ

③のタイプは極端になると自閉症となる。

①は文句なしに生きやすいが、②のサイコは社会的・経済的に成功しやすい。なぜなら、人はビジネスの相手が親切すぎると「能力が低い」と推測し、冷酷で嫌な奴だと「権力がある」と思いやすいからである。

堅実性(自制力)

堅実性は経済学的には「時間割引率」で説明される。

例えば一年後に一万円を貰うか、今すぐ千円を貰うかという選択肢がある場合に、一万円を選択する人は「時間割引率が高い=堅実性が高い」となり、千円を選ぶ人は「時間割引率が低い=堅実性が低い」となる。もちろん前者の方が経済的に成功しやすい。

ただし、この自制力というものは努力して抑えようとするほど逆効果になりうる。なぜなら人の意志力というものには制限があり、本来の欲求を抑えようと努力すればするほど意志力を消耗し、別の課題に意思が使えなくなるから。例えば、依存症患者は、依存対象をやめようとすればするほど意志力を消耗させ、欲望をコントロールできなくなり、依存から抜け出せなくなるという悪循環に陥りやすい。

また堅実性の分布のばらつきには男女差があり、男のほうがばらつきが大きい。よって平均付近では女の割合が高くなり、結果として「女の方が男より真面目」(な人が多い)というイメージに繋がっていると考えられる。

経験への開放性(新奇性)

知能と「経験への開放性」は4パターンある。

  1. 知能(高)+経験への開放性(高)→リベラル
  2. 知能(高)+経験への開放性(低)→成功した保守派
  3. 知能(低)+経験への開放性(低)→保守
  4. 知能(低)+経験への開放性(高)→陰謀論者

この中で①と②は社会的・経済的に成功しやすい。

成功するパーソナリティとは

「高い知能」+「高い堅実性」+「低い神経症傾向(精神的安定性)」が最も成功しやすい。

反対にマキャベリズム(権力欲)、サイコパシー(共感性の欠如)、ナルシシズム(自己愛)を兼ね揃えた「ダークトライアド」は、他社への共感がなく、全てが自分本位で、ささいな利益のために他人を操ろうとするモンスター的なパーソナリティと言える。代表的な例としてはドナルド・トランプ氏が考えられる。

「いい人」でいるということは「ローリスク・ローリターン戦略」で、「ダークトライアド」は「ハイリスク・ハイリターン戦略」と言える。なぜなら、後者は一歩間違えるとみんなの怒りを買って殺されてしまうが、うまくいけば「いい人」達を出し抜いて大きな成功を収められるかもしれないから。これがトランプ氏に多くの追随者が生まれた理由かもしれない。

結論として、パーソナリティを変える・苦手を克服するということは基本的に難しく、一部可能だとしても大変な労力と時間を費やすこととなる。

よって自分のパーソナリティを知り、それが活かせる場所を探して、そこで生きていくことが最善の生き方であると考えられる。

以上、簡単にまとめさせて頂きました!

この本は非常に分かりやすく、各論考も研究データを基に説得力もあり、誰もが一度は読むべき本だと思います。


自分のビッグファイブをテストできるサイトも見つけたのでよろしければ試してみてくださいね!

https://big5-basic.com/front/index.php
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chatran
旅を愛する30代の外資系サラリーマン。 世界中を旅するのが夢です。 自由に生きるため、日々投資も勉強中です。