先日読んだ本に、その人が外交的な性格か内向的な性格かを判断する簡単な方法が書いてあり面白かったので紹介します。
実験方法
- 唾を4回飲みこんだ後に、舌の一点に綿棒の片方の端を当て、そのまま20秒間待つ
- 綿棒を外した後に、舌にスポイトでレモンの絞り汁を5滴落とし、唾を4回飲み込む
- 先程と同じ舌の一点に、今度は綿棒の反対側の端を当て、同じように20秒間じっとする
- 取り出した綿棒の中心に糸を結び、どちらか一方に傾くかどうかを調べる
これだけ。
レモンの刺激に対して強く反応すれば唾液がたくさん出るので、後から舌に当てた側が重くなって綿棒のバランスが崩れる。レモンの刺激に反応しなければ唾液の量は変わらず、綿棒のバランスは保たれる。
この時、綿棒のバランスが崩れれば(唾液がたくさん出れば)あなたは内向的、バランスが崩れなければ(唾液が出なければ)外交的であるとのこと。
どのような原理なのか?
生き物は、「快/不快」「覚醒/鎮静」という「感じ」をもつように進化した。感覚器官が快を感じると中枢神経は覚醒し、その方向に筋肉=身体を動かす指示を送る。逆に不快を感じると、逆の方向に身体を動かそうとする。これが「動く生き物」の基本である。
この覚醒の度合いには個体ごとに一定の範囲でばらつきがあるが、脳=中枢神経系が快適に感じる覚醒度は(ほぼ)決まっているようだ。するとこの「最適覚醒度」に対して、それぞれの個体の生得的な初期値がどうなっているかで2つのタイプの反応が生じるだろう。
①刺激に対して鈍感な人は、覚醒度を上げようとして強い刺激を求める→外交的
②刺激に対して敏感な人は、覚醒度を下げようとして強い刺激を避ける→内向的
最適覚醒度に対してふだんの覚醒度が低い個体は、そのことを「不快」と感じるから、覚醒度を上げようとする。逆にふだんの覚醒度が高い個体は、そのことが「不快」だから、覚醒度を下げようとするはずだ。このとき「覚醒度を上げようとする傾向」を外交的、「覚醒度を下げようとする傾向」を内向的という。
誰でも簡単にできる実験方法なので、気になる方は一度試してみてくださいね。
今回読んだ本は、橘玲さんの「スピリチュアルズ」です。