本業・投資に加えて副業を行うことが経済的自由に近づく道であると思う。
マイクロビジネスについての名著「1万円起業」の内容をまとめた。
マイクロビジネスがうまくいく3つのルール
1.共通部分を探す
好きなことや得意なこと(両方あればベスト)と、他人の興味が重なる部分。またその他人の興味は喜んでお金を払うほど強いものでなければならない。
2.スキルを転用する
必ずしも特定の分野の第一人者である必要はない。自分が少しでも得意なことを組み合わせると価値が生まれる
3.魔法の薬
最初の2つのルールをまとめると、マイクロビジネスを生む計算式が見えてくる。
情熱やスキル+有用性=成功
ビジネスを始める最も簡単な方法
○人が何を望んでいるかを先に突き止め、それを提供する手段を見つける。
✕自分の思いつきが顧客の心をつかめるか心配しながら進む。
価値=人々の役に立つこと。
商品の特徴をアピールするよりも顧客が受け取るベネフィットを語る。
(例)
✕牧場での乗馬体験を提供する。
○人々が日常を離れて別人になる手助けをする。
ベネフィットを作り出す3つの戦略
1.「隠れた本音」を掘り起こせ
人が欲しいというものと実際に欲しがっているものは、たまに違う場合がある。
(例)若い新婚カップルはありきたりなものは望まないことが多いが、定番の集合写真を撮ると家族が喜び、結果的に本人達も喜ぶ。
クライアント自身も気づいていな本当の希望を叶えることで、大きなベネフィットを与えている。
2.顧客をヒーローにしよう
提供するサービスによって顧客が周囲から評価される。
3.人が買うものを売ろう
細かい複雑な情報は不要、顧客が本当に求めているものをシンプルに提供する。
ニーズの簡単な見つけ方
人々はあるものをより多く増やしたい、または減らしたいと願っている。
増やしたい・・お金、愛、自由、時間など
減らしたい・・ストレス、争い、不安、葛藤など
人の欲しがるものをより多く提供するか、ほしくないものを取り除くこと、あるいはその両方を目標とするビジネスなら間違いはない。
コンサルタントビジネスは1日で始められる。以下が基本ルール。
1.包括的な内容ではなく、特定の問題に的を絞ろう。
2.値段を低く設定しすぎないこと。
1時間15ドルのコンサルを信用する人はいない。1時間100ドルを目安に設定。
「好きを仕事に」の落とし穴
あふれる情熱+限られた顧客 < 適度の情熱+たくさんの顧客
(情熱+スキル) x (問題+市場)=ビジネスの機会
情熱は重要だが、スキルや市場がないと成り立たない!
顧客の年齢層を調べるな
ターゲット市場は一般的な「人口統計」とは全く関係ない。
伝統的な人口統計・・年齢、住所、性別、収入
新しい人口統計・・興味、情熱、能力、価値観
共通する価値観や情熱で人は動く!
顧客を見つける確実な戦略
1.人気のある趣味、流行をつかむ
多数の賛成派と反対派がいる産業や流行は常にチャンス!
興味を持つ人が多いが、それを日常生活で実行するのは大変な状況もチャンス!
(例)パレオ・ダイエット(原子人ダイエット)・・特定のもの(肉や野菜)をたくさん食べ、その他のもの(穀類、乳製品など)を抑える方法。
→支持者と反対派がいる。またこのダイエット法を守るのは難しい。
→自分のウェブサイトでダイエットの実行プランを提供するビジネスにチャンスがある!
2.欲しい物を顧客に聞く
人は買い物が好きでも売りつけられるのは嫌い。「説得」ではなく「誘う」。
商品を買ってくれそうな人にズバリ聞いてみるのが早い。お金を払ってくれるかどうかも聞く。
売り出すときはすばやくスタートし反応を見てから考える。
ルール1 市場性の高いアイデアを選ぶ
革新を考えるのではなく、有用性を考える。ただし、市場性があるかどうかは確実にはわからないので、とにかく早くスタートする。
ルール2 費用を抑える
お金ではなく労力をつぎ込む
ルール3 まず売ってみる
どうすれば初めての販売ができるかを考える。競争は後で考える。
ルール4 つくる前に市場を確かめる
実際に作る前に売り出し、注文が入ったら作り出す方法もある。
ルール5 最初の結果によって、変えるべきところは変える。
収益性を高める3つのルール
1.コストではなく、ベネフィットに基づく価格
価格を決める際にどのくらい時間がかかったか等を考慮すべきではない。
「このアイデアは顧客の生活をどのように改善し、それは彼らにとってどれくらいの価値があるのか?」と考えるべき。
2.何種類かの価格を提案しよう
選択肢が1つの場合→これを買いますか?やめておきますか?
選択肢が3つの場合→あなたはどれを買いたいですか?
3つの価格帯を設定すると、中間のものを選ぶ顧客が多い。そして売上も上がりやすい。
3.2回以上稼ぐ
継続プログラム、会員制サイト、予約購買など。安定収入となる。
1万円起業家たちが恐れていたものとは?
1.外的な恐れ
主にマーケットの変化に関係したもの。こうした恐れは当然であり、対処法を考えながら進んだ。
2.内面的な恐れ
自分をごまかすことについての恐れ。仕事が嫌いになったら?
失敗しても勉強になったと考える。
自由を得る途上で失敗することもあるだろうが、そこから学ぶ事ができる。
しかも1万円起業なら失うものはほとんどない!