5日目 バガン
ミャンマーから
明けましておめでとうございます!
元日にせっかく海外にいるのなら、やっぱり初日の出を見たい!
ということで気球で初日の出とバガンの景色と楽しむこととした。
私は日本にも支店がある「Myanmar PLG」という旅行会社を通して気球ツアーを申し込んだ。
バガンで気球を飛ばしている会社は3つある。
・バルーンズ・オーバー・バガン(赤色の気球)バルーン保有:12機
・オリエンタル・バルーニング・バガン(緑色の気球)バルーン保有:6
・ゴールデン・イーグル・バルーニング(黄色の気球)バルーン保有:3
朝食が美味しいとかお土産が良いとかそれぞれの会社によって少し違いがあるが、価格はあまり変わらないと思う。
ただ、もっとも予約が取りやすいのはやはりバルーン保有数が最も多いバルーンズ・オーバー・バガンだと思う。私が予約した時もゴールデン・イーグル・バルーニングは既に満席だった。
さて、なぜ私がわざわざ旅行会社を通して予約したかというと、気球ツアー会社のホームページから直接申し込むよりも安かったから。
なんか不思議だけど、コネみたいなのがあるのかな。
それでも37,800円もした!ミャンマーの物価を考えるとこれは高すぎる!
でも一生に何度もないチャンスなのでやらないという選択肢は無かった。
PLGにリコンファームしてもらい、5時ごろにホテルでピックアップを待つが、なかなか迎えがこない。ちょっと焦っていたけど、1時間くらい遅れて迎えが来て一安心。
暗い中で説明を受け、どのバルーンに乗るかのチーム分けがされる。
私の場合は計12人だったかな?
一人旅の人は一人旅の人と一緒になれる様に近くにいた方が良いかも笑 私は同じく一人旅の中国人の女性と同じバルーンになったので色々と話しながら景色を楽しむことができた。
まずは気球の内部にガスが溜まるのを待つ。
バルーンの準備ができると1人ずつ乗り込むが、籠の中はけっこう狭い。
上空に上がると雲は厚かったが、2020年の初日の出を拝むことができた。
上空から観るバガンの景色は筆舌に尽くし難い。
約45分間のフライトを終えて地上に戻ると、そこにも可愛らしい売り子の女の子が。
地上ではシャンパンで乾杯と共に軽食も楽しめる。
9時ごろにホテルへ戻り、朝食を取ってから、宿のドライバーに頼んで鈴木さんのホテルへ。10:30頃に鈴木さんと合流。
今日はポッパー山へ観光に行く。
まずは途中の見所に立ち寄る。
ドライバーが何やらクチャクチャ噛んでいるので聞くと、噛みタバコとのこと。
試してみたい?と聞かれたので「うん」というと、途中のスタンドで買ってくれた。
しかしこれがミントの様な甘い様な苦い様な、、、とにかくめちゃくちゃマズい!!
しかも何の色かわからないが口の中が真っ赤になった。
車が停まった時にのドアを明けて吐き出し、口の中を水ですすぐ。しばらくマズい味が残っていた。もう二度と食べない!!
さてポッパー山に繋がる道をしばらく車で走ったが、この道は個人的には最も印象に残っている。
この道の両側には多くの人が座りこんでおり、
なんと全員が物乞い!
ここを通る車を見つけると、手を差し出したり声をあげたりして「金をくれ!」とせびってくる。
距離にして10kmくらいあっただろうか?途切れることなく物乞いが続く。
ドライバーになぜこの様なことが起きているのか聞くとこの様なことを教えてくれた。
ミャンマー人にとってポッパー山は聖地なので、そこへ向かう人は信心深い人が多い。そして彼らは輪廻転生を信じていて、この世で良い行いをすれば来世で良いことが起きると信じている。よって恵まれない人に施しをするということは良い行いなので、結構な人がお金を渡すらしい。
しかしこれを逆手にとって働くよりもこの道に座って施しを待つ方が楽に稼げるということに気付いた人たちが段々と集まってきたのが今の状況だという。
どうやら平均的な収入の何倍も稼げる(施しをうける)人もいる様なので、そりゃ働くのが馬鹿馬鹿しくなってしまう人が出てくるのも理解できる話だ。
さてしばらく走ってからレストランでランチタイム。トムヤムクンと焼きそばと魚介の炒め物を食べながらビールを飲む。
再度走り、途中の景色が綺麗な場所で休憩していると、籠を担いだ売り子さん達が歩いてきた。
籠を持たせてもらって写真を撮った。
ポッパー山に到着すると、頂上までは長い階段を登っていく。
ここはけっこう体力がいる。
頂上に着くと、現地の大学生達としばしおしゃべり。みんな良い笑顔だ。
どうやらここが本尊の様だった。ド派手!
ちなみにここには猿が本当にたくさんいる。
ポケットの持ち物を取られないように注意した方が良いだろう。
階段で下に降り、周りの街を少し散策。
ポッパー山をあとにし、再び物乞いロードを通る。
せっかくなので100MMKあげてみた。
良い笑顔だった。
何か事情があるのかもしれないが、いつかはきちんと働いて生きていって欲しい。
それからローカルなカフェに立ち寄る。
ここではココナッツから酒を作っており、少しテイスティングした。けっこうアルコール度数が強かったが、鈴木さんはガバガバ飲んでいた笑
それとここで食べたフルーツの揚げ物が美味しかった。ミャンマー料理で一番美味しかったかも。
それから街に戻り、鈴木さんと共にバガン最後の夕食をとった。
今日は22時発の夜行バスでニャウンシュエに向かう。
バスに乗り込むと、悪寒がし、気持ち悪くなり、汗が出てきた。
風邪か?
疲れか?
さっきワインを飲みすぎたのが良くなかったか?
バス内にトイレが無いので、とにかく水分を取ってダウンジャケットをかぶって寝る。
なんとか生還できることを祈る。